前中尊寺貫首で上鉢石町の観音寺名誉住職千田孝信さんが亡くなって3年になるのを機に、日光の歴史を学ぶ市民グループ日光史談会(中川光熹会長)のメンバーが千田さんの論文や講演録を集大成した「空高く 地に低く」を出版した。日光の歴史と文化への探求心と人生観など千田さんの軌跡の集大成といえる。中川会長は「郷土を学ぶ人や千田先生をしのぶ人などへ、思った以上の内容で完成した」と話している。

千田さんは日光市生まれ。1936年、日光山輪王寺で得度。京都大学文学部卒業後の48年に観音寺二十四世住職となり、山門や鐘楼の再建に努める傍ら、日光高教諭、日光市文化協会長などを歴任。93年から平泉中尊寺貫首を13年間務めて、2006年から名誉住職として観音寺に戻り、09年4月11日に83歳で死去した。

今回は、同会のメンバーが、千田さんの主要な研究論文、文化財調書、辞典原稿、書評などを収集、整理して収録。このほか、記念誌などへの寄稿や記念講演会の講演録なども多数収録している。

下野新聞SOONより)