宇都宮大学教授、小金澤正昭氏の紹介記事が下野新聞に掲載されました(2016年3月27日)。
ここに、その記事を掲載させていただきます。

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■関連図書
とちぎの野生動物 私たちの研究のカタチ
(編者  關 義和・丸山 哲也・奥田 圭・竹内 正彦/2016年/随想舎)
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【紹介記事】(下野新聞2016年3月27日)

 40年以上にわたり本県に生息する野生生物の生態研究を続けてきた宇都宮大の小金沢正昭(こがねざわまさあき)教授が3月いっぱいで退官する。シカの食害、イノシシの農業被害、人を襲うサルなど森林と野生動物の関係などの研究に力を注いできた。退官を前にこれまでの研究生活や今後の予定について聞いた。

?2月20日に最終講義をされたそうですね。

150人ほどが聴いてくれました。私が取り組んだ1970年代から現在まで年代別の野生生物に関する研究や対策を振り返る内容でした。

?具体的にはどんな内容だったのですか。

80年代には県立博物館が開館し、展示の基礎資料の調査研究としてサルなどの野生生物の生態調査の研究を展開するようになりました。また、84年に日光で豪雪によるシカの大量死があり、餓死個体の収集活動をしました。250体を収集し、全て博物館に保存しています。

特に90年代は、奥日光でシカが爆発的に増加し、モニタリングや生態調査が始まりました。野生鳥獣による農林業被害もこのころから大きな社会問題になりました。

?野生鳥獣による農林業被害対策は今後、どうあるべきだと考えますか。

野生鳥獣管理学を研究できる大学は宇都宮大と東京農工大しかありません。研究体制を充実させ、技術者を養成する必要があります。現状は野生鳥獣を管理する自治体職員は1?2人です。これでは足りません。ハンターの減少も深刻です。資格があっても経験を積まないと猟はできません。ハンター育成には長期的な計画が必要です。

?退官後の予定は。

名誉教授として大学に残って研究生活を続ける予定です。まだやり残したことがたくさんあります。野生鳥獣管理を学べる大学をつくるのが夢です。