【小山市】渡良瀬遊水地が国際的に重要な湿地としてラムサール条約に登録されてから1年の節目を迎えた3日、「渡良瀬遊水池をラムサール条約登録地にする会」は市役所記者クラブで会見し、「ラムサール湿地ネットわたらせ」への名称変更を発表した。今後は、条約が掲げるワイズユース(賢明な利用)の実践に向け、「保全」「ネットワーク」「普及啓発」の3本柱で活動する。また、四半世紀にわたる市民運動の膨大な資料を収録した記録集も出版した。

同会は2006年3月に発足。渡良瀬遊水池を守る利根川流域住民協議会、わたらせ未来基金、日本野鳥の会栃木など7団体で構成する。条約登録に向け調査や提言・要望活動を、登録後は記念事業を展開してきた。

今後は、課題とされる関係4市2町の連携強化に向け、議員連盟結成を働き掛けるほか、国土交通省が近く設置する遊水地の保全・利活用協議会に参画を目指す。「賢明な利用」への動きが活発な栃木、小山両市以外の市町での意見交換会なども計画。浅野正富事務局長(56)は「遊水地全体の統一感、一体感が見えるようにしていく必要がある」とした。

楠通昭代表(75)は「遊水地を中心に、将来は足尾を含めた渡良瀬川流域全体の環境を考える活動をしていく夢がある。そのために、新たな名称は遊水地を使わず『わたらせ』とした」と語った。

下野新聞社「SOON」より転載。