2018年8月6日 産経新聞で、
板橋雄三郎 著の『探訪栃木山~横綱昇進百年~』が、紹介されました。
https://www.sankei.com/region/news/180806/rgn1808060020-n1.html

(引用)

旧赤麻村(栃木市藤岡町赤麻)出身の第27代横綱、栃木山守也(もりや)(1892~1959年)の横綱昇進100年を記念した「探訪栃木山~横綱昇進百年~」(随想舎)が出版された。著者は栃木山の研究を続けている、栃木翔南高校非常勤講師、板橋雄三郎さん(65)。大相撲史上最強といわれる栃木山について、入門前から突然の引退まで謎が多い生涯をたどり、一冊にまとめた。(松沢真美)

栃木山は18歳の時、妻を残して家出し、出羽海部屋に入門。明治44(1911)年、初土俵を踏み、大正6(1917)年、大関に昇進。翌年1月場所で連続優勝を果たし、横綱昇進を決めた。大正14(1925)年の引退まで5場所連続を含む9場所優勝。横綱在位中の勝率は9割以上と抜群の安定感を誇り、近代最強力士ともいわれる。土俵上で鬼気迫る取組を見せる一方、普段は温厚で寡黙な人物だったという。

引退後に春日野部屋を起こした。今年の初場所で優勝したジョージア出身の大関、栃ノ心ら、しこ名に「栃」の字を付けた力士が多い部屋だ。

板橋さんは平成3年から栃木山研究を始めた。きっかけは当時勤務していた高校で職員研究のテーマに栃木山を取り上げたことからだ。根っからの相撲好きが高じ、栃木山の偉業を伝えたいという思いを強くしていった。

翌年、「生誕100年 横綱栃木山守也」を出版。今回はさらに出身地や東京に行き来し調査を重ねた。栃木山を描いた画家、藤田嗣治(つぐはる)の作品や、ヨーロッパ訪問時の写真など当時を知る貴重な資料も約80点掲載している。謎とされている「家出」と「引退」についても考察を深め、栃木山の人格と大相撲の歴史にも迫った。

板橋さんは「栃木山について知る人が郷土でもいなくなっている。風化している真実を掘り起こし、栃木山を顕彰していければ」と話している。A5判304ページ、2500円(税別)。