書籍「足利 自然ゆたかな歴史のまち」(前澤輝政)が、「産経ニュース」(2017年3月26日)で紹介されましたので掲載させていただきます。

【以下、「産経ニュース」より】

再生の思い込め故郷の魅力発信 研究者がガイド本「足利」出版

県内の文化財調査に長く携わった元いわき明星大教授、前沢輝政さん(91)=足利市=が、著書「足利」(随想舎)を出版した。これまでの詳細な調査研究を基に、同市内の自然や歴史遺産を地区別に分かりやすく紹介している。地方の衰退傾向が続く中で「故郷の魅力を発信し、地域の再生につながれば」との思いが込められている。 (川岸等)

前沢さんは早稲田大、同大学院で考古学、古代史など学び、大学院生だった昭和27年、県文化財調査委員となった。その後、県文化財保護審議会会長、足利市文化財専門委員長を歴任。県内全域の文化財調査に関わった。

調査の傍ら、「足利の歴史」など歴史関連の著書20冊を出版。今回、足利市文化財調査団長の際に手掛けた足利市内の文化財総合調査を基に、「市民に手軽に活用してもらう」狙いで約1年掛かりで書き上げた。執筆に当たり、再度、現地、関係者からも取材し、正確を期したという。

内容は、市内全域を16地域に分け、自然・歴史遺産・神社・寺院・伝統行事を紹介。例えば「旧市内地域」では自然の項目で両崖山(りょうがいさん)など山岳、河川、植生と細かく記述し、歴史遺産では縄文・弥生・古墳時代に分けて遺跡名や出土遺物、史跡足利学校、足利城など細大漏らさず盛り込んでいる。

歴史文化による地方の活性化を目的に「歴史都市構想」の学術論文も発表し、平成13年以降、毎月1回、有志と勉強会も重ねている。前沢さんは「私にとって足利に関する集大成となった。市民および足利を訪れる人に自然豊かな歴史のまちの素晴らしさを知ってほしい」と話している。