『扶桑遊記』(著者・王韜/訳者・丸山雅美)
978-4-88748-282-1

日本では王韜の『普法戦紀』が漢学者・儒学者はもちろん軍関係者にも多く読まれ、これが縁で日本の名士たちの招請により明治12(1879)年に来日した。彼は長崎・神戸・大坂・京都・横濱・東京そして日光を訪問し、これらの風景や当時の風俗・習慣も書き記し、漢詩を通じて心情も吐露している。王韜が日光へ旅行したことは日本滞在のクライマックスで、彼が日光での避暑や雄大な風景を堪能していた姿が目に浮かんでくる。時代を超えても、まさに彼の息吹が伝わってくるようだ。