『思川恋歌』(水樹涼子)
978-4-88748-225-8

人は生涯に一度は必ず”運命の出会い”をする。そのさだめに呑み込まれた男女の、貫かれた切なく一途な思い-日常から数センチ浮揚したような透明な世界に、現実離れした無垢で清浄な登場人物たちがリアルに動き出す。著者の生まれ育った栃木県北西部・思川源流域の豊かな自然と文化遺産を背景に展開される五つの物語。出会いと別れの儚さ、哀しみ、そして愛しさを、豊饒な自然の輝きの中から紡ぎ出した連作短編小説集。

『とちぎ綾織り 下野の歴史と伝説を訪ねて』(水樹涼子)
978-4-88748-186-2

懐かしい土の香り、そして人の温もり……。交錯する「時と場所」を縦糸・横糸に、自らの思いを斜めに織り込む斬新な試み。日光、下野薬師寺、録事尊など歴史の舞台を訪ね歩き、筆をとったエッセイ集。東京新聞栃木県版長期連載に、新たに書き下ろしも合わせ四六編を一冊にまとめた。

『聖なる衝動 小説・日光開山 勝道上人』(水樹涼子)
4-88748-135-7

幾多の苦難を克服し、ついに日光開山を成し遂げた勝道上人。すでに神格化された人物を、大胆な想像力で現代に甦らせた著者渾身の歴史小説。下野古代史の主役級の人物でありながら、その生涯は様々に伝説化され、未だに謎の多い勝道上人。彼の人が生涯をかけて追い求めた“神仏習合”という壮大な宇宙観の源泉はどこにあったのか。“空白の15年”とも言うべき、男体山初挑戦から登頂成功までの謎の期間に、いったい何処へ行き、誰に出会い、何を会得したのか。