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自分史の書き方入門

1 誰にも自分のドラマがある

今、自分史を書こうという人が増えています。それは、自分史が自分自身のたどった道を検証するよい機会であり、その存在と体験を未来に伝え残す最良の手段であるからです。自分史というと筆の立つ人、何か功績を残した人だけの世界と思われがちですが、決してそうではありません。誰にも自分の歴史、ドラマがあるはずです。家族のこと、兄弟のこと、子どものこと、泣いたこと、笑ったこと、また友人と遊んだ思い出、仕事で成功したこと、失敗したことなどなど自分史のテーマは本当に身近なところにあります。それら自分で書き残したいテーマを自分の言葉で綴るのが自分史であるといっていいでしょう。

また、「上手な文章を書かなくては」と悩む必要はありません。自分史の文章のモットーは「わかりやすい文章」です。「誰が」「いつ」「どこで」「何を」「なぜ」「どのように」という文章構成の基本に注意すれば、わかりやすい文章は誰にでも書けると思います。その書き方は個々それぞれのスタイルでかまいません。創り方もまったく自由。写真集であっても、短歌集であっても自分史です。自分らしさが出ていることが何よりも大切なのです。

2 テーマを決める

テーマを決めないまま書き始めては、まとまる物もまとまりません。自分に合ったテーマを探し、選ぶことが自分史創りのスタートです。今までは生まれてから現在までの歩みを時系列で書くことが自分史と思われがちでしたが、歩みの一部分(趣味や研究、仕事など)にスポットをあて、まとめる方法もあります。忘れられない事柄をエッセイ風に書き上げていく方法や、写真が趣味の人なら、写真と文章を組み合わせて創ることもできるでしょう。自分でまとめやすいテーマ、スタイルを探し出すことが肝心です。

3 年表を作る

テーマが決まったら、自分自身の年表を作成します。履歴書と思ってもらえばいいでしょう。生まれてから現在までの歩みを書き込んでいきます。記憶が曖昧な部分は、当時を知る人に聞いてもいいでしょう。特に生まれ時のことや、幼少期のことは自分自身で覚えていることは非常に少ないと思います。また、自分の年表にあわせてその年に起こった社会の出来事や流行歌など世相も調べながら書き込んでいきましょう。ひとつの歌や出来事から忘れていた記憶がよみがえるものです。さらに、テーマを趣味や仕事に絞り込むのなら、それらに関係する事柄を付記していけば自分史を構成していく上で、有意義な資料となります。エッセイ風にと思っている人ならテーマとなるエピソードを整理していくことをお勧めします。

4 資料を集める

自分史年表の作成によって全体の章だてや目次となるテーマがまとまったと思います。ここで文章を書く上で重要なことが資料集めです。学生時代の成績を書くとしても曖昧な記憶にたよるより通知票があった方が間違いありません。日記帳、手紙、家計簿、当時の新聞(縮刷版)、写真と身の回りには当時を伝える資料がたくさんあります。インターネットの検索システムを利用するのもいいでしょう。資料となる物がもし無いとしても、当時を知る人は必ずいるはずです。友人、知人、家族、親類から話を聞くことが大切な生きた資料になります。また、テーマに登場する場所を訪ねてみてもよいでしょう。新たな発見がきっとあるはずです。資料は年代順やテーマ別に整理しておくと、文章を書くとき便利です。

5 文章を書く

いよいよテーマにそって文章を書き始めます。そのとき読んでもらいたいと思っている人の顔を思い浮かべてみましょう。子ども、お孫さん、友人に語りかけるように書くことが読みやすい文章作りのコツといえます。せっかく書いた文章も自分勝手な自己満足では読んでもらえません。読みやすいわかりやすい文章を書くことに心がけましょう。「名文」よりも「明文」を。また、内容で曖昧なことを断定して書かない、過剰な自慢話や、批判を書かないなど読み手の立場を常に考えて筆を進めていくことが必要です。登場人物などプライバシーにも配慮しましょう。書き終わったら必ず推敲をすること。推敲は、書き終わってすぐより一時間でも一晩でも明けてから行うことをお勧めします。冷静な目と頭で推敲するためです。声を出して読むことや、第三者に読んでもらうやり方も有効です。こうすることで文書のつながりの不具合や誤字、脱字、不適切な表現などがチェックできます。パソコンを使って書く人も増えていると思いますが同音異義語には特に気をつけてください。辞書、辞典を準備すること。わからない漢字、意味はすぐに調べる習慣をつけましょう。

6 本を作る

試行錯誤しながら出来上がった原稿を本の形に仕上げたいと思うのは当然なことです。たくさんの人に読んでもらいたいという気持ちもあると思います。本=出版物にするためには、組版、製版、印刷、製本といったプロセスをたどります。この場合、冊数はもちろんのこと頁数や造本などでかかる経費はいろいろです。どのような仕上がりにしたいか、出版社や印刷会社に具体的な相談してみるといいでしょう。現在では、コンピュータによる印刷技術の進歩により10部、20部といった少部数の出版も可能となりました。また、手作りで本にするキットも販売されています。本を制作するプロセスを参考のために掲載しました。ぜひ、参考にしてください。

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